「オメガ デヴィル バタフライ」を検索すると、公式サイトで見当たらない型番や『生産終了』の表示に行き当たり、不安になった方も多いのではないでしょうか。デヴィル(De Ville。公式表記はデ・ヴィル)プレステージのバタフライは、蝶モチーフの文字盤とダイヤモンドインデックスをまとった上品なドレスウォッチのモデル群で、記念日ギフトや自分へのご褒美として根強い人気を保っています。
2026年09月時点、公式サイトで確認できる主要3型番(27.4mmクォーツ/32.7mm・36.8mmコーアクシャル)はいずれも生産終了の表示となっており、情報を整理しないまま探すと遠回りになりがちです。初めての高級時計として検討する方も、大切な人への記念日ギフトを探す方も、実際に手を伸ばす前に知っておきたい事実がここにあります。本記事は公式情報にもとづき、バタフライの正体と2026年09月時点の入手ルート、後悔しない買い方までをペルソナ別に整理します。
- バタフライの正体と、①旧世代の文字盤モデル/②現行の留め金「バタフライクラスプ」の違い
- コーアクシャルとクォーツ、2つのムーブメントとサイズの選び方
- 2026年09月時点で新品は買えるのか、中古相場はいくらなのか
- 正規・中古・レンタル・買取まで、後悔しない買い方の選択肢
- 上品で年齢を問わないドレスウォッチや記念日ギフトを探している人
- 新品にこだわらず中古市場での入手を検討できる人
- サイズ違い(27.4mm・32.7mm・36.8mm)から自分の手首に合う一本を選びたい人
- スポーツウォッチのような力強いデザインを求める人
- 新品・正規店保証にこだわり型番の在庫リスクを避けたい人
- 本格的なダイビング等、高い防水性能を求める人
| 判断軸 | 評価 |
|---|---|
| 価格 | 中古中心で21.7万〜38.8万円が目安、新品は正規店・並行店の残在庫のみで高め |
| 装着感 | 27.4/32.7/36.8mmの3サイズ、防水3気圧のドレス向け |
| 維持費 | OH基本料金2万円前後〜、5〜8年に一度が目安 |
| 資産価値 | レディースは相対的に低めだが安定した買取実績あり |
| デザイン | 蝶モチーフ×ダイヤモンドインデックスで上品な仕上げ |
| ブランド性 | 知名度はスポーツラインに劣るが年齢を問わず着用可 |
オメガ デヴィル バタフライの実力を4つの柱で徹底レビュー

バタフライとは何者か?基本スペックと市場での位置づけ

まず整理しておきたいのが名称の混同です。「バタフライ」という言葉には、①文字盤に蝶モチーフをあしらった旧世代のドレスウォッチ群という意味と、②2022年の刷新以降にデヴィル プレステージで名称変更された留め金「バタフライクラスプ」という意味の、まったく別の2つの指示対象があります。この記事で扱うのは①の文字盤モデルです。
デヴィルは、1967年にシーマスターの派生ラインから独立して誕生したオメガのドレスウォッチコレクションです。実績あるムーブメントに丁寧な仕上げを組み合わせた、シンプルで薄いラインという成り立ちを持っています。スポーツウォッチのイメージが強いオメガの中で、あえてドレス方向に振り切った歴史があるのは意外に知られていません。
サブラインの「デヴィル プレステージ」は1994年に登場し、その後大きな刷新を経て現在の展開に至ります。バタフライは、このプレステージ系列の中で蝶モチーフの装飾ダイヤルを特徴とするバリエーション群という位置づけです。登場した具体的な年代を示す一次情報は確認できていませんが、専門メディアが2020年時点でハンズオン記事を公開していることから、少なくとも2010年代前半には現行ラインナップに存在していたとみられます。
ダイヤルにはホワイトマザーオブパールが使われ、蝶をかたどった加飾とダイヤモンドインデックスが組み合わされているのが最大の特徴です。ケース径は27.4mm・32.7mm・36.8mmの3サイズが展開され、素材もステンレス単体からゴールドコンビまで幅があります。本記事では、この後の機構解説からデザイン・維持費・リセールまでを、当サイトが分析軸とする「機構の解体」「匠の美学」「メゾンの遺産」「生涯の伴侶」という4つの柱で見ていきます。
2026年09月時点、オメガ公式サイトで確認できる主要3型番(27.4mmクォーツ:424.10.27.60.52.001/32.7mmコーアクシャル:424.27.33.20.55.001/36.8mmコーアクシャル:424.57.37.20.55.001)は、いずれも「このウォッチは生産を終了いたしました」という表示になっています。新品は正規販売店・並行店に残る在庫を探すのが基本で、主要な入手ルートは中古です。
MOMOMO「バタフライ」という呼び方はファンの間で定着した通称で、公式のコレクション名そのものではありません。まずこの前提を押さえておくと、情報収集の混乱がぐっと減りますよ。
機構の魅力(Cal.2500とCal.1376の違い)


バタフライは1つの型番ではなく、ムーブメント・サイズ違いで複数のバリエーションが展開されています。本記事では公式サイトで詳細を確認できた2本、コーアクシャル32.7mm(型番424.27.33.20.55.001)とクォーツ27.4mm(型番424.10.27.60.52.001)に絞って紹介します。
コーアクシャル32.7mmはCal.2500を搭載し、コーアクシャル脱進機構とフリースプラング バランスを備えた自動巻きです。パワーリザーブは約48時間、防水性能は3気圧(30m)で、COSCクロノメーター認証を取得しています。
一方のクォーツ27.4mmはCal.1376を搭載し、電池寿命の目安は約48ヶ月、防水性能はコーアクシャルモデルと同じ3気圧(30m)です。ここで注意したいのが認証の呼び方です。
Cal.2500が取得しているのは「クロノメーター認証(ISO3159規格)」までであり、METASによる上位の認定制度が導入されたのは2015年で、Cal.2500はそれ以前からの設計のため対象に含まれていません。上位認定と混同されがちですが、精度への信頼はクロノメーター認証だけでも十分に高い水準です。



METASの上位認定って最近よく聞きますが、バタフライには付いていないんですね。



そうなんです。クロノメーター認証だけでも十分に高精度ですが、呼び方を混同すると誤解が広がりやすい部分です。
デザイン・仕上げの完成度(技法の違いで見る匠の美学)


バタフライの見どころは、蝶モチーフを表現する加飾技法がムーブメントによって異なる点にあります。クォーツ27.4mmは「ラモラージュ」と呼ばれる、彫金による部分立体彫刻の技法で蝶を表現しています。針や工具で金属を少しずつ彫り込み、立体感のある文様を浮かび上がらせる伝統的な手仕事です。
これに対してコーアクシャル32.7mmは「転写輪郭とマット背景のポリッシュ仕上げ」という異なる技法を採用しています。蝶の輪郭を転写したうえで、背景をマット仕上げにしつつ文様部分をポリッシュで際立たせる、コントラストを活かした表現です。同じ「蝶モチーフ」でも、モデルによって職人の手の入り方がまったく異なるという事実は、他の紹介記事ではあまり語られていません。
ダイヤルにはホワイトマザーオブパールやシルバーが使われ、8個のダイヤモンドインデックスが組み合わされています。マザーオブパール特有の光の反射と、彫金・ポリッシュという2種類の加飾が重なることで、見る角度によって表情が変わる仕上がりになっている点も、匠の美学として語りがいのあるポイントです。
こうした加飾技法の違いは、写真だけではなかなか伝わりません。可能であれば店舗で実物を手に取り、光の当たり方によって蝶の文様がどう浮かび上がるかを自分の目で確かめてみることをおすすめします。同じ「バタフライ」という通称でも、選ぶムーブメントによって仕上げの表情がまったく異なる点は、他モデルとの比較でも語りやすい個性です。



同じ「蝶」でも技法がまったく違うというのは、見比べてみると面白い発見です。デザインだけでなく、仕上げの工程にまで注目すると理解が深まります。
装着感と日常使い(27.4/32.7/36.8mmのサイズ選び)


バタフライはケース径27.4mm・32.7mm・36.8mmの3サイズで展開されています。手首の細い方や、時計初心者で「大きすぎる時計は落ち着かない」と感じる方には、27.4mmや32.7mmが扱いやすいサイズです。36.8mmはやや存在感があり、しっかりとした印象を求める方に向いています。
手首14〜16cm程度を想定する場合、27.4mmのクォーツモデルであれば重量も軽く、日常使いでの負担が少ない傾向があります。32.7mmのコーアクシャルモデルは、自動巻きならではの厚みがありつつも、ドレスウォッチとしてのバランスは崩れていません。試着の機会があれば、まずこの2サイズを見比べてみることをおすすめします。
注意したいのは防水性能です。いずれのサイズも防水は3気圧(30m)にとどまり、これは日常の手洗いや小雨程度には耐えられても、本格的な水濡れやダイビングなどの用途を想定した設計ではありません。ドレスウォッチとして着用シーンを選べば問題はありませんが、アクティブな場面での着用は避けたほうが無難です。
手首の実測サイズが分からない場合は、既存の腕時計のケースと比べてみるだけでも、おおよその印象はつかめます。本人購入の場合は普段から着けている時計と見比べ、ギフト用途の場合は相手が普段身につけているアクセサリーのサイズ感を参考にすると、失敗の少ない選び方につながります。
維持費とオーバーホール事情


高級時計を長く使ううえで欠かせないのがメンテナンスです。オメガ公式は「防水検査は年1回、コンプリートメンテナンス(オーバーホール)は5〜8年に一度」を推奨しています。バタフライのような普段使いのドレスウォッチでも、この目安は変わりません。
国内のオーバーホール料金相場は、基本料金で税込2万円前後からとされています。ただし部品交換が必要になった場合はここから増額されるため、依頼前に見積もりを確認しておくことが大切です。コーアクシャルモデルは自動巻きの機構が複雑な分、クォーツモデルよりも部品点数が多く、その分だけ整備の手間もかかる傾向があります。
クォーツモデルは電池交換のタイミングで防水パッキンの状態も一緒に点検してもらうと効率的です。コーアクシャルモデルは自動巻き特有の分解・注油を伴う整備が必要なため、電池交換だけで済むクォーツモデルより手間と時間がかかる傾向があります。
正規店に依頼すれば安心感は高い一方で、費用は割高になりがちです。信頼できる第三者の修理専門店を選べば、費用を抑えながら質の高い整備を受けられるケースも少なくありません。オメガのオーバーホールにおすすめの優良店を比較した記事もあわせて確認し、取り扱い実績や保証内容を事前に見極めておくと安心です。
防水パッキンは経年で硬化しますから、見た目がきれいでも定期的な防水検査は欠かさないでほしいですね。
リセール・資産価値の実際
時計のリセール(買取・下取り時の価値)は、一般にレディースモデルの方がメンズのスポーツモデルよりも低めになる傾向があります。2024年のデータでは、平均的な買取率がメンズで64%、レディースで58%という調査結果が報告されています。ただしこれはあくまで時計全体の一般論であり、バタフライ固有の実測値ではありません。
一方で、買取店側の評価としては、デヴィルコレクション全体は「メンズからレディースモデルまで買取価格がシーズンに左右されることなく比較的安定している」という見方もあります。派手なトレンドに左右されにくいクラシックなデザインが、価値の下支えになっていると考えられます。
資産性を重視して手放すタイミングを見極めたい方は、オメガのリセールランキングを扱った記事もあわせて確認すると、コレクション全体の傾向がつかみやすくなります。個体の状態や付属品の有無によっても評価は変わるため、実際の査定では複数の情報源を照らし合わせることをおすすめします。
検証日:2026年09月
本記事の価格・相場は執筆時点(2026年09月時点)の参考値です。為替・市況により変動するため、購入・売却の判断は最新情報をご確認のうえ行ってください。
Chronos Journey Score 総合評価
Chronos Journey Score:オメガ デヴィル バタフライ
| 機構の魅力 | ★★★★☆ | COSCクロノメーター認証で精度は十分高い |
|---|---|---|
| デザインの完成度 | ★★★★★ | 蝶モチーフの加飾技法が2種あり見ごたえ十分 |
| 日常使い | ★★★★☆ | 3気圧防水でドレス用途なら扱いやすい |
| 維持費の現実性 | ★★★☆☆ | OH費用は明確だが部品代で変動しやすい |
| リセール・資産性 | ★★★☆☆ | レディースはやや低めだが安定した買取実績あり |
| 所有満足度 | ★★★★☆ | 上品な佇まいで年齢を問わず着用できる |
| 総合 | 3.8 / 5.0 | — |
本スコアは実機試着・公式スペック・市場データにもとづく編集部評価です。実機の長期使用にもとづくものではありません(検証日:2026年09月)。
総合評価は上記6項目の平均で3.8点となり、ドレスウォッチとして高い完成度を示す結果になりました。特に評価が高いのはデザインの完成度で、加飾技法の違いという他モデルにはない特徴が明確な差別化ポイントになっています。
機構面でもCOSCクロノメーター認証を取得しており、実用時計としての精度は十分に信頼できる水準です。一方で維持費の現実性とリセール・資産性はやや控えめな評価としました。部品交換の有無で費用が変動しやすい点、レディースモデル特有のリセール率の低さが理由です。
スコアリングの根拠は、ここまで紹介してきた公式スペックと市場データにもとづいています。機構の魅力は、コーアクシャル脱進機構とCOSCクロノメーター認証という裏付けのある品質を評価した結果です。
日常使いの評価は、3気圧防水とケース径の選択肢の広さを踏まえたものです。デザインの完成度を最高評価としたのは、ラモラージュと転写+ポリッシュ仕上げという2つの加飾技法を持つモデル群が他に類を見ないためです。
維持費とリセール・資産性をやや抑えめにしたのは、部品交換の有無で費用が変動しやすい点、レディースモデル特有のリセール率の低さを考慮したためです。
後悔ポイント:買う前に確認したい弱点
良い面ばかりを並べるのはフェアではありません。ここでは購入前に知っておきたい弱点を正直に挙げます。
まず指摘されがちなのが、デヴィル全体に付きまとう「40代以上の方が使う時計」というイメージです。派手さのない上品なデザインが、若い世代には地味に映ることがあるようです。
もう一つは知名度の問題です。デヴィルはオメガの主要シリーズではないため、スピードマスターやシーマスターと比べると認知度は見劣りします。ブランドの象徴的なモデルを求める方にとっては、話題性の乏しさが物足りなく感じられるかもしれません。
さらに、公式サイトで確認できる主要3型番はいずれも生産終了の表示となっており、新品は正規店・並行店の残在庫を探すほかありません。保証面でも、生産終了モデルは正規店でのアフターサービスに制約が出る可能性があります。加えて防水性能は3気圧にとどまるため、水濡れに弱い点も日常使いでは注意が必要です。
一方で、「シンプルだからこそ流行に左右されずに済む」という評価もあります。弱点をどう受け止めるかは、求める時計像によって変わってくるでしょう。
裏を返せば、こうした弱点は競合が少なく個性を発揮しやすいという見方もできます。購入前に自分がどこまでの制約を許容できるかを整理しておくと、後悔のない選択につながります。
オメガ デヴィル バタフライの賢い買い方と購入判断


向く人・向かない人の最終整理
ここまでの内容を踏まえて、向く人・向かない人を改めて整理します。向いているのは、上品で年齢を問わないドレスウォッチを探している方、あるいは結婚記念日や誕生日といった記念日ギフトとして「一生モノ」を贈りたい方です。蝶モチーフとダイヤモンドインデックスの上品な佇まいは、贈り物としての満足度も高いといえます。
一方で向かないのは、スポーツウォッチのような力強いデザインを求める方や、新品での購入・正規店保証にこだわる方です。公式サイトで確認できる主要3型番はいずれも生産終了の表示となっており、新品での入手自体が難しいためです。
本人購入を検討している方は、まず自分の手首サイズに合うケース径を確認したうえで、中古市場も視野に入れて情報収集を進めるのが現実的です。ギフト用途で検討している方は、贈る相手の好みとサイズ感を事前にリサーチしておくと、選択の失敗を減らせます。
迷った場合は、後述するレンタルサービスで実物を試してから判断する方法も選択肢の一つです。特にギフト用途では、贈る前に質感やサイズ感を確かめられる安心感があります。
結論BOXで示した向く人・向かない人の条件と照らし合わせながら、自分にとって譲れない優先順位を書き出してみると、判断に迷ったときの助けになります。予算・サイズ・入手ルートのどれを優先するかを先に決めておくと、選択のブレを防げます。
代替候補:バタフライと比べたいモデル
バタフライ以外にも、上品なドレスウォッチやレディース向けモデルには魅力的な選択肢があります。ここでは装飾性・ブランド性・サイズ感という異なる軸で比較したい3本を紹介します。
- クレドール レディースの評判:国産高級ドレスウォッチとして、価格帯や資産性の考え方が異なる比較対象になります。
- カルティエ タンクとパンテールの比較:同じく装飾性の高いドレスラインとして、デザインの方向性を比べる軸になります。
- レディース向け小さめダイバーズウォッチ:サイズ感を重視する方向けに、スポーツ寄りの選択肢として対比できます。
特にギフト用途では、贈る相手の年齢層やライフスタイルによって向くブランドが変わります。上品さを軸にするならクレドールやカルティエ、アクティブなシーンでの使用も想定するなら小型ダイバーズウォッチが候補になるでしょう。これらのモデルとバタフライを見比べることで、「上品さを取るか、力強さを取るか」「国産か海外か」といった、自分にとっての優先順位が見えてきます。
価格帯や資産性の考え方はブランドごとに異なるため、バタフライ単体で判断せず、比較対象を並べて検討する方が失敗を防げます。特に本人購入を迷っている方は、デザインの系統が近いモデルを見比べることで、自分の好みがどちらに寄っているかが明確になります。ギフト購入検討層であれば、贈る相手が普段どんなブランドに親しみを持っているかも、選定の重要な手がかりになるでしょう。
各モデルの詳しいスペックや価格については、それぞれの記事で個別に解説しています。ここでは深追いせず、あくまでバタフライとの違いを判断する入り口として位置づけてください。サイズ感や価格帯に迷ったときは、こうした比較記事を横断的に確認することで、自分の希望条件がより明確になります。
買い方の選択肢:正規・中古・並行・レンタル・買取
| 選択肢 | 要点 |
|---|---|
| 正規店 | 確認できる主要3型番は生産終了表示、新品は残在庫のみで年々狭き門に |
| 中古 | 2026年09月時点の主要な入手ルート、状態と付属品を確認 |
| 並行輸入 | 国内未展開のバリエーションが見つかる場合がある |
| レンタル | ギフト前の試着や特別な日だけの着用に向く |
| 買取(売却) | 複数店舗の査定比較で納得の価格を見極める |
2026年09月時点、公式サイトで確認できる主要3型番(27.4mmクォーツ/32.7mm・36.8mmコーアクシャル)はいずれも生産終了の表示となっており、新品を手に入れる方法は正規販売店・並行店に残る在庫を探すことに絞られます。ただし店舗によって取り扱い状況は大きく異なり、未確認の型番であれば状況が異なる可能性もあります。目当ての型番がある場合は、複数の正規店・並行店に在庫の有無を問い合わせるのが近道です。
新品での入手が難しい以上、現実的な主要ルートになるのが中古市場です。中古であれば選べる型番の幅も広がり、価格面でも新品より抑えられる傾向があります。購入時は付属品(箱・保証書)の有無や、ケース・ブレスレットの傷の状態を必ず確認しましょう。
並行輸入では、国内の正規販売店では見かけない型番やカラーバリエーションに出会えることがあります。ただし保証内容が国内正規と異なる場合があるため、購入前に条件をよく確認する必要があります。
ギフト用途で「贈る前に試したい」というニーズがあれば、レンタルサービスを使う選択肢も有効です。売却を検討する場合は、複数店舗で査定を比較し、納得できる価格で手放すことをおすすめします。
どのルートを選ぶにせよ、事前に型番と現在の在庫状況を確認しておくことが遠回りを防ぐコツです。正規店・中古・並行輸入それぞれに一長一短があるため、予算とこだわりのバランスを見ながら、自分に合ったルートを組み合わせて検討するとよいでしょう。
価格・相場の現状
バタフライの価格帯を把握しておくことは、賢い買い方の第一歩です。中古市場での出品価格は、出品者提示の参考値でおおむね21.7万〜38.8万円という幅で見られます。型番やコンディション、付属品の有無によって、この範囲内でも差が出ます。
新品については、正規販売店に掲載されている価格例として、ステンレス無垢の小型モデルで約42.9万円から、ゴールドコンビの36.8mmでは約174万〜210万円という掲載例が確認できます。ただしこれはあくまで正規販売店の掲載価格であり、オメガ公式の現行希望小売価格そのものではない点に注意してください。
同じ型番でも、ケース素材(ステンレス単体かゴールドコンビか)や付属品の有無、市場でのコンディションによって提示額に差が生まれます。購入前に複数の販売店・出品を比較して相場感をつかむことが大切です。
こうした価格の変動は、バタフライに限った話ではありません。オメガ全体の価格動向については、オメガの価格推移を解説した記事でも詳しく取り上げています。あわせて確認すると、なぜここまで価格差が生まれるのかの背景が理解しやすくなります。
検証日:2026年09月
本記事の価格・相場は執筆時点(2026年09月時点)の参考値です。為替・市況により変動するため、購入・売却の判断は最新情報をご確認のうえ行ってください。
レンタルで試す(ギフト前提の選択肢)


記念日ギフトとしてバタフライを検討している方の中には、「贈る前に実物を確かめたい」「特別な日だけ着けてもらいたい」というニーズを持つ方も少なくありません。そうした場合に選択肢になるのが時計レンタルサービスです。
高級時計のレンタルサービスでは、デヴィル プレステージを扱っている実態が確認できます。プロポーズや結婚記念日、誕生日といった特別な一日に合わせてレンタルし、実際の着け心地やサイズ感を確かめてから購入を検討する、という使い方ができます。
サイズ違いで悩んでいる場合、レンタルで実物を試着できれば、贈る相手の手首に合うかどうかを事前に把握できます。ギフト選びで一番避けたい「サイズが合わなかった」という失敗を防げる点は、レンタルならではのメリットといえるでしょう。予算に応じて短期間だけ借りるプランを選べば、購入前の負担も抑えられます。
本人購入を迷っている方にとっても、レンタルは「いきなり買う」よりハードルの低い選択肢です。実際に数日間身につけてみることで、写真や店頭での試着だけでは分からない重さや着け心地の印象を確かめられます。気に入らなければ購入を見送れる気軽さも、高額な買い物に踏み切れない方の背中を押してくれます。



プレゼントで時計を選ぶとき、サイズが心配で踏み切れないことがあります。レンタルで先に試せるなら安心ですね。
よくある質問
Q. 「バタフライ」の名前の由来・蝶モチーフの意味は?
文字盤に蝶をかたどった装飾が施されていることが名前の由来です。公式のコレクション名ではなく、ファンや販売店の間で自然に定着した通称で、蝶モチーフとダイヤモンドインデックスの組み合わせが上品な印象を演出しています。
Q. デビルは「悪魔」という意味なのか?
いいえ、直接の関係はありません。「De Ville」はフランス語で「街の、都会の」といった意味合いを持つ言葉で、英語の「devil(悪魔)」とはつづりも語源も異なります。読み方が似ているために生まれた誤解といえるでしょう。
Q. サイズ(27.4mm・32.7mm・36.8mm)はどう選べばよいか?
手首が細めの方や控えめなサイズを好む方には27.4mmや32.7mmが扱いやすく、しっかりとした存在感を求める方には36.8mmが向いています。可能であれば試着やレンタルで実際のバランスを確認するのがおすすめです。
Q. 「バタフライ」と2022年改称の「バタフライクラスプ」は何が違うのか?
バタフライは文字盤の蝶モチーフを指す通称であるのに対し、バタフライクラスプは2022年の刷新以降にデヴィル プレステージで採用されているブレスレットの留め金の名称です。名前は似ていますが、指しているパーツも登場した時期もまったく異なります。
まとめ|バタフライは「生涯の伴侶」になり得るか
バタフライは、蝶モチーフの装飾と2つの加飾技法によって、他のドレスウォッチにはない個性を持つモデルです。新品での入手が狭き門になりつつある今だからこそ、中古市場を含めた賢い選び方を知っておく価値があります。



派手さはなくとも、長く寄り添える時計を選びたいなら、バタフライは有力な候補になります。4つの柱で見てきたように、機構・デザイン・歴史・維持のすべてにバランスの取れた一本です。
- バタフライはデヴィル プレステージ系列に属する蝶モチーフ装飾バリエーションの総称
- 蝶モチーフの文字盤モデルと留め金のバタフライクラスプはまったくの別物と正しく理解する
- コーアクシャル32.7mmはCal.2500を搭載しCOSCクロノメーター認証を取得している
- METASの上位認定ではなくクロノメーター認証止まりという事実をきちんと覚えておく
- クォーツ27.4mmはCal.1376搭載で電池寿命の目安は約48ヶ月とされている
- 加飾技法にはラモラージュと転写輪郭+ポリッシュ仕上げという2種類が存在していると知る
- ケース径は27.4mm・32.7mm・36.8mmの3サイズから選べるようになっている
- 防水性能は3気圧までにとどまるため本格的な水濡れは避けて扱うように気をつけておく
- オーバーホールは5〜8年に一度が目安で費用は基本料金2万円前後からになるとされる
- リセールはメンズよりやや低めだが比較的安定した買取実績も見られるという評価がある
- 2026年09月時点、公式で確認できる主要3型番はいずれも生産終了表示で、新品は正規店・並行店の残在庫次第という状況になっていると心得る
- 主な入手ルートは中古市場で価格帯はおよそ21.7万〜38.8万円ほどが目安になる
- 記念日ギフトはまずレンタルで実際に試着してから贈るという選択肢もあわせて検討してみる
- 売却を考える際は複数店舗の査定をしっかり比較して納得できる価格で手放すようにする
- 価格・相場はあくまで執筆時点の参考値であり市況によって大きく変動する点に注意しておく
バタフライは、上品さと物語性を兼ね備えたデヴィルの装飾バリエーションです。新品入手のハードルは上がっていますが、中古やレンタルを含めて選択肢を広げれば、本人購入にもギフトにも寄り添える一本になるでしょう。
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