店員に「40mmの方が男性らしいですよ」と勧められた、あるいはネットの口コミで「ボーイズサイズ」という呼び方を見て、急に不安になった――ロレックス(Rolex) ヨットマスター37を検討する男性の多くが、購入前にこの壁にぶつかります。結論はシンプルで、37mmは女性専用サイズではありません。2017年に35mmから拡大された、現行ラインナップの中で男女どちらにも訴求する現役のサイズです。基準になるメンズ定番のエクスプローラー36と比べても、その差はわずか1mm。「女っぽく見える」という不安の正体も、突き詰めればサイズそのものではなく、素材と文字盤色の組み合わせにあることがほとんどです。この記事では、こっそり行われたサイズアップの史実、素材別に変わる印象、エクスプローラー36との寸法比較、手首サイズ別の適合目安、そして専門家が語る日本人体型へのジャストサイズ論という5つの根拠から、その不安を一つずつ具体的に解体していきます。
- 「ボーイズサイズ」がなぜ今の男性が着けても問題ないのか、拡大の史実からわかる
- 「女っぽく見える」不安の正体が、サイズではなく素材・色のどこにあるのか整理できる
- エクスプローラー36や40mmとの寸法比較で、37mmのリアルなサイズ感がつかめる
- 自分の手首に似合うか、購入前に何を確認すればいいかがわかる
「ヨットマスター37は男性には小さい・女性用」と言われる理由を冷静に分析

「ボーイズサイズ」の正体:35mmから37mmへ、こっそり大型化した歴史

EMIRIヨットマスター37って、昔からある「ボーイズサイズ」なんですよね?だったら男性が着けたら変じゃないですか?



その理解、半分正解で半分は古い情報です。ヨットマスターに男性以外のサイズが初めて設定されたのは1994年。プロフェッショナルラインとして初めて、35mmの「ボーイズ」と29mmの「レディース」が追加されました。ここまでは確かに「ボーイズ=小さいサイズ」という呼び方が実態と一致していました。
ところが2017年、状況が変わります。ロレックスはスレート(ダークロジウム)文字盤の導入と同時に、35mmだったRef.168622(ムーブメントはCal.2235)を、37mmのRef.268622(Cal.2236=シリコン製Syloxiヒゲゼンマイ搭載)へとケースサイズを2mm拡大しました。しかもこの変更は大々的に告知されたわけではなく、当時ほとんど話題にならないまま静かに実施されています。つまり今店頭に並んでいる「ボーイズサイズ」は、旧来の35mmではなく、機構ごと刷新された現行世代の37mmなのです。「ボーイズだから小さいまま」という前提自体が、すでに9年近く前の情報で止まっていることになります。呼び名の印象に引っ張られず、現行モデルの実寸で判断することが最初の一歩です。
パワーウォッチ通信「意外に知られていない。こっそりサイズアップされたヨットマスター」でも、この2mm拡大とムーブメント刷新の経緯が詳しく紹介されています。
知恵袋・SNSの本音:「女っぽく見えないか」という不安の中身
Yahoo!知恵袋には、実際に「ヨットマスター37のエバーローズコンビは、女性物という感覚でしょうか?男性がつけるにはすこし女っぽいのでしょうか?」という相談が寄せられています。これは決して特殊な悩みではなく、正規店で268622のスレート文字盤モデルを購入したものの、店員に40mmも勧められて「客観的な意見が欲しい」と投稿した別の相談者もいるほど、購入検討層に広く共有されている不安です。
これらの相談への回答を読み解くと、興味深い傾向が見えてきます。「ボーイズサイズは男女兼用と呼ばれるが、ゴツさ控えめにしたい人向けの設定」という回答や、「ダイヤルサイズは好み次第。36でも37でも40でも42でも、好きなものを着ければいい」という回答、さらに「ラグ浮きさえなければ問題ない」という具体的な回答まで、実際にサイズそのものを問題視する声はほとんどありません。つまり不安の中身は「37mmという数字が小さいかどうか」ではなく、「周囲からどう見られるか」という自己イメージの問題に寄っているのです。SNS上でも、実際に268622を購入した男性オーナーから「このサイズ感でボーイズなんてとんでもない、男性でもベストサイズ」という肯定的な声が上がっており、購入後に不安が解消されるケースは少なくありません。次の項目で、この「女っぽさ」の正体をさらに具体的に切り分けていきます。
「女っぽい」印象の正体は素材と色:ロレジウム/エバーローズ/無垢の見え方


知恵袋の相談者が不安に感じていたのは、実はサイズではなく素材と文字盤色の組み合わせでした。ここを分けて考えると、印象論は一気に整理できます。
現行のヨットマスター37には3つのリファレンスがあります。まずRef.268622は、オイスタースチールとプラチナを組み合わせた「ロレジウム」で、スレート(ダークロジウム)文字盤を採用。プラチナ特有の落ち着いた光沢と寒色系の文字盤が組み合わさり、37mmというサイズながら精悍で引き締まった印象を与えます。一方、Ref.268621はオイスタースチールとエバーローズゴールドを組み合わせた「ロレゾール」。ピンクゴールドの暖色が加わることで、同じサイズでも華やかで柔らかい印象になり、これが知恵袋の相談者が「女性物という感覚か」と感じた最大の要因だと考えられます。さらにRef.268655は18KTエバーローズゴールドの無垢モデルで、素材そのものの主張がより強くなります。
つまり「37mm=女っぽい」ではなく「エバーローズコンビ=華やかな印象」という素材・色の話であり、サイズを理由に選択肢から外す必要はありません。精悍な印象を求めるならロレジウムのスレート文字盤、華やかさを求めるならエバーローズと、素材選びで印象は自分でコントロールできます。コーディネートの幅を持たせたいなら、あえて素材違いをペアウォッチ的に楽しむ選び方も成立します。なお、Ref.268621とRef.268655の国内定価は素材構成によって大きく変動するため、本記事では具体額を明記せず、購入検討時は正規店で最新価格を確認することをおすすめします。
数値で検証:37mmは本当に小さいのか(エクスプローラー36+1mm)





でも結局、37mmって数字だけ見ると小さそうに感じちゃいます。



単独の数字で見るから小さく感じるんです。比較対象を置くと印象が変わりますよ。
ヨットマスター37(Ref.268622)のケース径は37mm、厚みは約10.7mm、ラグトゥラグは約43.7mm、ラグ幅は18mmとされています(いずれも実測系メディア調べの参考値で、ロレックス公式カタログには記載のない数値です)。これだけを見ると小さく感じるかもしれませんが、メンズモデルの定番であるエクスプローラー36(Ref.124270、36mm)と並べると、その差はわずか1mmしかありません。エクスプローラー36は男性が日常的に着けるメンズウォッチの代表格として広く認知されているサイズであり、ヨットマスター37はそれよりわずかに大きいだけという相対感覚を持てば、「小さすぎるのでは」という不安の多くは解消されます。
一方、ヨットマスター40(Ref.126622など)と比べると、厚み・ラグトゥラグともに一回り大きく、ラグ幅も20mmとなり、37mmよりも存在感のあるサイズ感になります。専門メディアのパワーウォッチ通信でも「エクスプローラー36より1mm大きい」という相対比較が示されており、37mmを「小さいサイズ」ではなく「メンズ定番サイズにわずかに毛が生えたサイズ」として捉え直すことができます。数値の絶対値ではなく、見慣れたサイズとの差分で考えることが、サイズ不安を解消する一番の近道です。
手首周り何cmなら似合う?装着バランスの目安


サイズ感の最終判断は、腕時計単体の数字ではなく手首とのバランスで決まります。ヨットマスター37のラグトゥラグは約43.7mmとされており、これを基準に手首周りごとの装着イメージを整理すると、次のような目安になります。
手首15〜16cm程度の細身〜標準体型であれば、37mmはケースが手首の幅にほぼ収まるジャストサイズです。ラグが手首の側面からはみ出す「ラグ浮き」の心配が少なく、薄手のシャツの袖口にもすっきり収まります。手首16〜17cm程度であれば、まだ余裕を持って上品に収まる範囲で、ビジネスシーンでも違和感のない着け心地になります。手首18cmを超える場合は、37mmでも装着自体は可能ですが、存在感を重視する人は40mmとの装着バランスの違いを実機で比較したほうが満足度は高くなります。
この目安はあくまで一般的な傾向であり、最終的にはラグ浮きの有無を実際の手首で確認することが欠かせません。知恵袋の回答でも「ラグ浮きさえなければ問題ない」という声があったように、数値上のサイズよりも装着時のシルエットが印象を左右します。手首が細めで「大きい時計は落ち着かない」というタイプの男性にとって、37mmはむしろ袖口に干渉しにくく、日常のコーディネートに馴染みやすい実用的なサイズと言えます。
それでも後悔した声はある:37mmが合わないのはこんな人
ここまで37mmを積極的に評価する材料を挙げてきましたが、正直に言えば、全ての男性にとって最適解というわけではありません。実際に「やはり40mmにすればよかった」と感じるケースも存在し、これを美点だけで薄めて語るのは誠実ではないでしょう。
まず、腕そのものが太めで手首周りが18cmを大きく超えるタイプの男性は、37mmだとケースが手首に沈んで見えやすく、存在感が物足りなく感じられることがあります。次に、スポーツウォッチとしての「ゴツさ」や存在感を最優先に考えている人にとって、37mmの控えめなプロポーションは物足りなさにつながりやすいポイントです。ダイビングベゼルの実用性や、腕時計を着けている主張感を重視するタイプは、40mmや42mmのほうが満足度は高くなる傾向にあります。また、これまで大ぶりなスポーツウォッチしか着けたことがない人が、いきなり37mmに乗り換えると、最初は「物足りない」と感じるケースも報告されています。
これらは「37mmが悪い」という話ではなく、求める着け心地のタイプが異なるというだけです。存在感やスポーツモデルらしさを最優先するなら40mm、上品さや袖口への収まりを重視するなら37mmという条件で切って考えると、後悔のリスクは大きく下げられます。
本当に「小さく見える時計」との違い:日本人体型ジャストサイズ論
ここまでの検証を踏まえると、37mmは「小さすぎる時計」ではなく、むしろ体型によっては最適解になり得るサイズだと分かります。専門メディアのパワーウォッチ通信では、コラムニストの菊地氏が「一般的な日本人の体型であれば、これぐらいのほうが逆に着けやすさという点ではジャストサイズだったりする」「手首の細い人や、純粋にスタイルとして着けて楽しむという人にはこのサイズは一考の価値がある」と評しています。海外体型を基準に設計されがちな大径スポーツウォッチに対し、日本人男性の手首サイズでは37mmがむしろ収まりの良いサイズだという視点です。
パワーウォッチ通信「サイズ感は決して悪くない」で語られるこの評価軸は、単なる懐古趣味ではありません。近年の時計市場全体では、大径モデル一辺倒だった潮流から、36mm前後のミドルサイズへ回帰する動きが広がっています。エクスプローラー36の人気の高さもその一例です。この流れを踏まえれば、37mmは「時代遅れの小さいサイズ」どころか、むしろ現在のトレンドに合致した先端的な選択肢だと位置づけられます。
「ボーイズサイズだから男性には物足りない」という思い込みは、拡大の史実・素材の切り分け・相対的な寸法比較・手首別の適合目安・体型論という5つの根拠によって、ここまでで具体的に解体できたはずです。次の章では、それでも男性が37mmをあえて選ぶ積極的な価値と、失敗しないための買い方まで踏み込んで解説します。
それでも男性がヨットマスター37を選ぶ価値と失敗しない買い方


4つの柱で見直すヨットマスター37の本当の価値
クロノジャーニーでは腕時計を「機構の解体」「匠の美学」「メゾンの遺産」「生涯の伴侶」という4つの柱で評価しています。ヨットマスター37をこの視点で見直すと、単なる「小さめモデル」では終わらない厚みが見えてきます。
機構の解体という観点では、Ref.268622が搭載するCal.2236は、シリコン製のSyloxiヒゲゼンマイを備えた比較的新しいロレックス自社製ムーブメントです。磁気や衝撃への耐性に優れ、パワーリザーブは約55時間、防水性能は100m、そしてCOSC認定に加えてロレックス独自のケーシング後検査をクリアした「スーパーラティブ・クロノメーター」の認定を受けています。37mmへのサイズアップと同時にムーブメントも刷新された点は、単なる外装変更ではなく世代交代そのものだったと言えます。匠の美学という観点では、プラチナベゼルに施された凸型の60分目盛りが象徴的で、回転ベゼルというスポーツウォッチの記号性を残しながら、ケース自体は薄く華奢にまとめられたプロポーションが上品さを演出します。メゾンの遺産という観点では、1994年にロレックスのプロフェッショナルラインで初めて男性以外のサイズを設定したのがヨットマスターであり、37mmはその「サイズの多様性を体現してきたライン」の現代的な着地点だと位置づけられます。生涯の伴侶という観点では、飽きの来ない控えめなサイズ感は、長く袖を通す一本として選びやすいという実用的な価値につながります。
玄人筋の評価:40mmではなく37mmを「あえて」選ぶ理由


すでにサブマリーナやデイトジャストのような大ぶりなスポーツウォッチを所有している時計愛好家の間では、37mmを「あえて」選ぶという逆張り的な評価が存在します。これは初めてロレックスを検討する層とは少し違う視点です。
一本目の大ぶりなスポーツモデルに満足しているからこそ、2本目・3本目には違うキャラクターの時計を求める、いわゆる「2本目需要」がその背景にあります。すでに存在感のあるモデルを持っているなら、次の1本には主張しすぎないサイズを選ぶことで、スーツの袖口に収まりやすいドレス寄りの運用ができるようになります。休日は40mmのダイバーズ、平日のビジネスシーンでは37mmのヨットマスターというように、シーンで使い分ける管理職〜経営層の愛好家も少なくありません。もしまだロレックスを1本も持っておらず、これから初めての1本を選ぶという段階であれば、ロレックス1本目の選び方を整理した記事もあわせて参考にすると、37mmが自分にとって1本目向きか2本目向きかの判断材料になります。
37mmは「サイズで妥協した結果」ではなく、「主張しすぎないサイズをあえて選ぶ」という積極的な選択として玄人筋に評価されているサイズです。存在感で選ぶ時計と、袖口への収まりで選ぶ時計を両方持つという発想は、時計を複数所有する楽しみ方の一つとして参考になります。
ヨットマスター37と40どっちを選ぶ?素材・サイズ選び分けの結論
「37mmと40mm、結局どちらを選ぶべきか」という問いには、両論併記で逃げずに条件を切って答えます。
まず、手首周りが17cm以下で、スーツの袖口への収まりや上品な印象を優先したい人は37mmを選ぶのが妥当です。ラグトゥラグが約43.7mmと控えめなため、細身〜標準的な体型でもラグ浮きのリスクが少なく、日常使いのしやすさで優位に立ちます。逆に、手首周りが18cmを超える、あるいはダイビングベゼルとしての実用性やスポーツウォッチらしい存在感を重視したい人は40mmを選ぶべきです。厚みもラグトゥラグも一回り大きく、腕にしっかりとした主張を持たせられます。すでに大ぶりなスポーツウォッチを所有していて、2本目として違うキャラクターの一本を探している人にも37mmが向いています。反対に、これから初めてヨットマスターを購入し、1本でオンオフ問わず存在感を発揮させたい人には40mmが向いています。
サイズだけでなく素材選びも判断軸になります。精悍な印象を求めるならロレジウムのスレート文字盤、華やかさを求めるならエバーローズのロレゾール、というのは37mm・40mmどちらのサイズでも共通する選び分けです。ヨットマスターとサブマリーナを比較した記事では、ダイバーズウォッチとしての設計思想の違いも整理しているので、ヨットマスターというライン自体が自分に合うかどうかを見極める材料としても参考になります。
定価と相場の現状:資産価値の観点から見た37mm
Ref.268622の国内定価は、2026年6月の価格改定時点で1,845,800円です。これに対し、並行輸入の新品実勢は約260万円、中古相場は約196万円〜259万円というのが2026年7月時点の参考値です。定価に対して並行・中古ともに上回る水準で取引されており、37mmであっても資産価値の観点で見劣りしないことがうかがえます。
一方、エバーローズコンビのRef.268621や、18KTエバーローズゴールド無垢のRef.268655については、素材構成によって定価が大きく異なるため、本記事では具体的な金額を記載しません。購入を検討する際は、正規店で最新の価格を確認することをおすすめします。なお、資産価値の観点からもう一段踏み込みたい場合は、ヨットマスターの入手難易度と相場動向をまとめた記事で、シリーズ全体の相場の傾向も確認できます。
37mmは「小さいから資産価値も低いのでは」と誤解されがちですが、現行3サイズの中でも素材バリエーションが最も豊富なラインであり、需給の逼迫具合はサイズだけで単純に決まるものではありません。定価だけを見て判断せず、実勢相場もあわせて確認したうえで購入時期を検討することをおすすめします。
検証日:2026年7月。本記事の価格・相場は執筆時点(2026年7月時点)の参考値です。為替・市況により変動するため、購入・売却の判断は最新情報をご確認のうえ行ってください。
購入前に必ず実機確認:試着でチェックすべき3点とレンタル活用





ここまで数値や史実で不安を解体してきましたが、最後は必ず実機で確認することをおすすめします。



数字で分かっても、実際に着けてみないと不安が消えないこともありますよね。
購入前に試着でチェックすべきポイントは大きく3つあります。1つ目はラグ浮きの有無です。手首の側面からラグが浮いて見えると、数値上は問題なくても実際の見た目の印象が変わってしまいます。鏡越しではなく、腕を自然に下ろした状態で横から確認するのがコツです。2つ目は袖口との干渉です。スーツやシャツの袖を通したときに、ケースの厚みやブレスレットがどの程度収まるかは、実際に袖を通してみないと分かりません。特にビジネスシーンでの着用を想定している場合は必須の確認項目です。3つ目は文字盤色の顔映りです。スレート文字盤とエバーローズ文字盤では肌映りの印象が変わるため、自分の肌色や普段のコーディネートとの相性を実際の光の下で確かめておくと、購入後のギャップを防げます。
正規店で試着できる機会が限られている、あるいはじっくり数日単位で装着感を確かめたいという人には、レンタルサービスの活用も選択肢の一つです。購入前に日常のシーンで実際に着けてみることで、ラグ浮きや袖口との相性、周囲からの見え方まで、店頭の数分間の試着だけでは分からない部分まで確認できます。特に「男性が着けたら女っぽく見えないか」という不安は、写真や数値だけでは払拭しきれません。通勤や食事の場面で実際に袖を通し、周囲の反応や自分自身の着け心地を数日かけて確かめることで、店頭の短い試着では得られなかった納得感を持って購入判断に進めます。
買い方の選択肢:正規・並行・中古それぞれの注意点


正規店・並行輸入・中古、それぞれにメリットと注意点があるので、順番に整理しておきますね。
正規店での購入は定価で入手できる安心感がある一方、モデルによっては在庫が薄く、抽選や順番待ちになるケースも珍しくありません。特に人気の文字盤カラーやコンビモデルは、店舗によって入荷ペースにばらつきがあるため、複数の正規店に相談しておくと選択肢が広がります。並行輸入は、正規店の在庫が薄いモデルをすぐに入手できる利点がありますが、価格が定価にプレミアが上乗せされた「プレ値」になっている場合が多く、購入前に相場感を確認しておく必要があります。中古は、玉数と状態の見極めが最も重要になるルートです。年式やコンディションによって価格差が大きく、付属品(保証書・箱・ブレスレットのコマ数など)の有無も価格に影響します。信頼できる販売店を選び、ケース・ベゼル・ブレスレットの摩耗具合を実物で確認することが失敗しないための最低条件です。
どのルートを選ぶにしても、サイズと素材の組み合わせ(268622のロレジウム、268621のロレゾール、268655の無垢ゴールド)を先に固めてから探すと、選択肢を絞り込みやすくなります。「37mmで小さいかもしれない」という不安が解消できたなら、あとは自分の予算と入手スピードの希望に応じて、正規・並行・中古のどのルートが合うかを選ぶだけです。
よくある質問(FAQ)
Q. 男性が着けても違和感ないですか?
違和感はありません。37mmは2017年に35mmから拡大された現行の男女兼用サイズで、メンズ定番のエクスプローラー36よりわずか1mm大きいだけです。知恵袋やSNSでも、実際に着用した男性から否定的な評価はほとんど見られません。
Q. エバーローズコンビは女っぽいですか?
「女っぽい」と感じる要因は主に素材と色で、サイズの問題ではありません。エバーローズゴールドの暖色は華やかな印象を与えますが、精悍さを求めるならプラチナ×スレート文字盤のロレジウムを選べば印象は変わります。
Q. 手首何cmまで似合いますか?
目安として手首15〜17cm程度ならジャストサイズで収まりやすいとされています。18cmを超える場合でも装着自体は可能ですが、ラグトゥラグ約43.7mmという控えめな寸法を踏まえ、ラグ浮きの有無を実機で確認してから判断するのが安全です。
Q. 37mmと40mmで迷ったらどうすればいいですか?
袖口への収まりや上品さを重視するなら37mm、ダイビングベゼルの実用性や存在感を重視するなら40mmが目安です。すでに大ぶりなスポーツウォッチを所有している人は、2本目として37mmをあえて選ぶという選び方も有力な選択肢になります。
まとめ:ヨットマスター37は「分かっている男性」の選択
ここまで、拡大の史実・素材と色の切り分け・相対的な寸法比較・手首別の適合目安・日本人体型論という5つの根拠から、「男性には小さい・女性用」という思い込みを一つずつ解体してきました。数字だけを見て不安になるのではなく、比較対象と自分の手首、そして実機の装着感で判断することが、後悔しない選び方の核心です。



37mmは妥協でも代替でもなく、袖口に収まる上品さを積極的に選んだ結果です。分かっている人ほど、あえてこのサイズを選んでいます。
- 37mmは旧ボーイズの後継だが2017年に35mmから拡大された現行の男女兼用サイズと理解した
- 「女っぽい」印象の大半は素材と文字盤色の問題でありサイズそのものの問題ではないと分かった
- スレート文字盤のロレジウムなら37mmでも精悍な印象で男性の腕に自然に収まると確認した
- 37mmはメンズ定番エクスプローラー36より1mm大きいだけという相対感覚を持てた
- 手首15〜17cmなら37mmがジャストで18cm超は試着で装着バランスを確かめると決めた
- ラグトゥラグ約43.7mmと厚み約10.7mmが薄手の袖口にも収まる実用寸法だと理解した
- 存在感やスポーツモデルらしさを最優先するなら40mmという選び分け基準を把握した
- 近年の小径回帰トレンドで37mmはむしろ時代に合ったサイズだと知った
- Cal.2236はシリコンヒゲゼンマイ搭載の現行世代ムーブメントだと押さえた
- プラチナベゼルの凸型目盛など37mmにも上位素材の意匠が使われていると分かった
- 定価約184万円に対し並行・中古相場が上回る資産性の現状を検証日付きで確認した
- 素材違いの268621や268655は定価が大きく異なるため正規店で最新価格を確かめると決めた
- 購入前にラグ浮き・袖口との干渉・顔映りの3点を実機試着で確認すると決めた
- 迷いが残るならレンタルで日常使いの装着感を試してから判断する選択肢を持った
- 正規・並行・中古の入手ルートごとの注意点を踏まえ自分に合う買い方を選べるようになった
「男性には小さい」という不安は、拡大の歴史を知らないまま呼び名だけが独り歩きした結果です。エクスプローラー36との1mm差と素材ごとの印象の違いを踏まえれば、37mmは男性が堂々と選べるサイズだと分かるはずです。迷いが残るなら、実機試着かレンタルで装着感を確かめてから判断してください。
モデル選びに迷ったら、まず診断で候補を絞るのが近道です。
ヨットマスター37についてさらに深掘りしたい方は、以下の記事もあわせてどうぞ。サイズ選びの次に気になる比較対象や相場動向、購入ルートの参考になるはずです。










