オーデマピゲ ロイヤルオーク ターコイズ|価格と資産価値を検証

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オーデマピゲ ロイヤルオーク ターコイズRef.15550BAの天然石文字盤を斜めから捉えた製品写真
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ロイヤルオークの中でも、ひときわ異彩を放つ1本があります。文字盤に天然のターコイズ石を使い、ロイヤルオークの象徴である「タペストリー柄」をあえて採用しない、オーデマピゲ ロイヤルオーク ターコイズ(Ref.15550BA.OO.1356BA.01)です。

2023年の登場以来、価格は発売時から3年ほどで4割近く上昇し、SNSでは著名人の着用報告も話題になってきました。一方で「本当に資産価値があるのか」「ステンレスのオフショア ダイバーと何が違うのか」という疑問も多く聞かれます。

この記事では、スペックと加工工程という事実面から、価格推移・資産価値という数字面まで、編集部の視点で1本にまとめて整理します。34mmという表記で検索される方もいますが、現行ラインにその径のターコイズダイヤルは存在しない点も先にお伝えしておきます。

この記事を読むと分かること
  • Ref.15550BAの基本スペックと、混同されやすいオフショア ダイバー15710STとの違い
  • 天然ターコイズ文字盤の加工工程と、ロイヤルオークとして異例の「ノー・タペストリー」意匠の意味
  • 発売時764.5万円から2026年1月時点1,039.5万円までの価格推移と、資産価値を見る際の注意点
  • 正規・中古・並行輸入という買い方の選択肢と、購入前に知っておきたい後悔ポイント

ロイヤルオーク ターコイズが向く人・向かない人
  • 石文字盤の一点物性やメゾンの歴史的な意匠に価値を感じられる人
  • 記念日ギフトや資産性以外の所有満足度を重視できる人
  • 37mmというユニセックス〜レディース寄りのサイズ感を許容できる人
  • 定量的な限定本数や確実な資産性の裏付けを重視する人
  • ステンレスのスポーツモデルのような普段使いの耐久性を求める人
  • 天然石特有の個体差や取り扱い注意を負担に感じる人
判断軸評価
価格2026年時点で1,000万円超と高水準だが同社ラインでは突出して高いわけではない
装着感37mm・一体型ブレスレットでユニセックス〜レディース寄り
維持費発売から日が浅くOH実績データはまだ少ない
資産価値定価は右肩上がりだが買取実績は単一出典で要確認
デザインノー・タペストリーの天然石文字盤という異例の意匠
ブランド性ロイヤルオークかつ石文字盤の伝統を継承する1本

目次

オーデマピゲ ロイヤルオーク ターコイズの実力を4つの柱で徹底レビュー

ロイヤルオーク ターコイズRef.15550BAの天然石文字盤とゴールドケースを俯瞰した静物写真
4つの柱で読み解く前に、まずは製品全体の佇まいを確認

基本スペックと市場での位置づけ|Ref.15550BAとは(15710STとの違い)

ロイヤルオーク ターコイズRef.15550BAとオフショア ダイバー15710STを並べた比較写真
同じ「ターコイズ」でも文字盤の素材とラインが異なる2本
EMIRI

ロイヤルオークのターコイズって、青いオフショアと同じモデルですか?

MOMOMO

いいえ、別モデルです。検索結果ではよく混ざって出てきますが、整理しておきましょう。

「オーデマピゲ ロイヤルオーク ターコイズ」として現行ラインに存在するのは、Ref.15550BA.OO.1356BA.01「ロイヤルオーク セルフワインディング 37mm」の1本のみです。ケース径37mm・厚さ8.9mm、素材は18Kイエローゴールドで、ケースとブレスレットが一体化した定番のロイヤルオーク セルフワインディングの構成を踏襲しています。

文字盤には天然のターコイズ鉱石を使い、防水性は50m、2023年2月に発表され同年4月に発売されました。よく混同されるのが「ロイヤルオーク オフショア ダイバー Ref.15710ST」で、こちらはステンレス製・2018年にブティック限定で展開されたターコイズブルーの文字盤モデルであり、素材もラインも異なります。

天然石を使う15550BAと、カラー文字盤の15710STは、同じ「ターコイズ」という言葉で語られていても中身は別物と考えてください。なお、検索では「34mm」という径で問い合わせる声もありますが、現行のロイヤルオーク34mmセルフワインディングにターコイズの天然石文字盤は展開されておらず、この点は誤解のないよう明記しておきます(出典:Audemars Piguet公式、Monochrome Watches)。

機構の魅力|自社製キャリバー5900と薄型設計

石文字盤という装飾面が目立つモデルですが、内部の機構はオーデマピゲらしい実直な作り込みがなされています。搭載されるのは自社製自動巻きキャリバー5900で、186パーツ・29石・28,800振動/時(4Hz)という構成を持ち、パワーリザーブは約60時間です。

ケース厚は8.9mmに抑えられており、石文字盤という比較的厚みの出やすい部材を使いながらも、ロイヤルオーク本来の薄型でシャープなシルエットを維持している点が「機構の解体」という視点で見たときの見どころです。天然石は金属やラッカーと異なり、均一な厚みに仕上げるための研磨精度が求められる素材ですが、その加工と薄型ケースへの収まりを両立させているところに、量産品でありながら手仕事に近い調整が入っていることがうかがえます。

派手な複雑機構こそ搭載していないものの、186パーツという部品点数からも分かるとおり、自動巻きとして必要な機能を過不足なく積んだ堅実な設計です。装飾性の強さに反して、中身は「石文字盤のための特別なムーブメント」ではなく、ロイヤルオーク セルフワインディングファミリー共通の実力あるキャリバーである点は、機構好きの読者にとって安心材料になるはずです。

匠の美学|天然ターコイズ文字盤の加工工程とノー・タペストリー

天然ターコイズ原石を薄くカットし磨き上げていく文字盤の加工工程を撮影したマクロ写真
メキシコ産の天然石を0.75mmまで削り出す一次加工の工程
MOMOMO

「4つの柱」でいうと、この文字盤はまさに匠の美学の柱そのものです。

このモデル最大の特徴は、文字盤に使われている天然ターコイズ鉱石そのものです。メキシコ産のターコイズ原石を厚さ約0.75mmという薄さまでカットし、フェルト磨き・マイクロビーズ磨き・ポリッシュという複数の工程を経て、ようやく1枚の文字盤として仕上げられます。金属プレートに塗料を乗せるのではなく、石そのものを削り出して使う一次加工品であるため、色の濃淡や模様の出方には個体差があり、まったく同じ表情の文字盤は存在しません。

さらに注目すべきは、ロイヤルオークの代名詞ともいえる「タペストリー柄」をこのモデルではあえて採用していない点です。タペストリー柄は本来、光の反射でロイヤルオークらしい表情を作る重要な意匠要素ですが、天然石の質感そのものを主役にするため、無地のまま仕上げるという例外的な判断がなされています。

デイトディスクまで文字盤と同じターコイズ色に統一されており、細部までトーンを揃える徹底ぶりも見逃せません。ロイヤルオークらしさを部分的に手放してでも石の魅力を優先する、という意匠選択そのものが、このモデルの価値の核だといえます(出典:Monochrome Watches、SJX Watches)。

メゾンの遺産|ストーンダイヤルの伝統を現代に継承

歴代のストーンダイヤル時計とロイヤルオーク ターコイズを並べたヘリテージ風の写真
タイガーアイやラピスラズリの系譜を継ぐ現代のターコイズダイヤル

オーデマピゲには、1960年代から70年代、そして1990年代にかけて、タイガーアイやラピスラズリ、アベンチュリン、ガーネット、オパール、オニキス、ルビー、アメジスト、ジャスパーといった天然石を文字盤に用いてきた「ストーンダイヤル」の歴史があります。装飾時計としての側面が強かったこの時代の作品群は、機構解説中心の語られ方をされがちな近年のオーデマピゲにおいて、やや傍流として扱われることも少なくありません。

しかし15550BAは、ロイヤルオークというブランドの中核モデルにおいて、史上初めて天然ターコイズの文字盤を採用した1本とされています。つまりこのモデルは、過去のストーンダイヤルの伝統を、ロイヤルオークという看板そのものに接続し直した存在といえるのです。

ターコイズという石材自体、3000年以上前からエジプトや中国の文明で装飾・護符として用いられてきた歴史を持ち、単なる流行色ではなく人類の装飾史に連なる素材です。派手な新作ニュースとして消費されがちなこのモデルですが、その意匠の背景には「メゾンの遺産」を現代のロイヤルオークという文脈で語り直す、という編集的な意味合いが確かに存在します(出典:Monochrome Watches)。

装着感と日常使い|37mm・18KYGの着け心地

ロイヤルオーク ターコイズを手首に着用した37mmサイズ感が分かるライフスタイル写真
37mmという径感は一体型ブレスレットとともに手首に馴染む
EMIRI

男性でもつけられるサイズ感なんでしょうか?

MOMOMO

一般的な特徴で言えば、ユニセックスからレディース寄りの構成と捉えるのが実情に近いですね。

ケース径37mmという数値は、近年主流の40mm前後のスポーツウォッチと比べると小ぶりで、手首の細い方や女性の手首にも収まりやすいサイズ感です。一体型のブレスレットはロイヤルオーク セルフワインディングに共通する構造で、ケースとブレスレットの接続部に段差が少なく、手首に沿うようなフィット感が得られやすいのが一般的な特徴として挙げられます。

素材は18Kイエローゴールドで、ステンレスモデルに比べると重量感があり、着けたときの手応えははっきりと異なります。ドレスシーンにも普段のカジュアルな装いにも合わせやすい万能さがある一方、37mmというサイズは近年人気の大径スポーツウォッチを求める層にはやや物足りなく映る可能性もあります。ここでの紹介はあくまで一般的なサイズ感の紹介であり、特定の着用感を断定するものではありませんが、贈り物として検討する場合はパートナーの手首の細さとのバランスを事前にイメージしておくと選びやすくなります。

維持費とオーバーホール事情

このモデルはまだ新しいので、修理現場での実績データはこれからという段階ですね。

2023年に発売されたばかりのモデルであるため、2026年現在の時点ではオーバーホール(OH)の実績データはまだ蓄積が少ないのが実情です。自社製キャリバー5900自体はロイヤルオーク セルフワインディングファミリーに広く使われている機構であり、将来的なメンテナンス体制そのものが特殊というわけではありません。

ただし、天然石文字盤という特性上、通常の金属・エナメル文字盤とは異なる取り扱いへの配慮が必要になる可能性があります。石は衝撃や急激な温度変化に弱い場合があるため、分解整備の際にも文字盤の取り扱いには通常以上の注意が求められると考えておくのが無難です。

維持費という観点では、オーデマピゲの自社製ムーブメントのOH費用は一般的に高級ブランドの中でも上位の水準にあり、正規のオーバーホールを想定する場合は相応の予算を見込んでおく必要があります。発売から日が浅いモデルだからこそ、購入時点でOH費用の目安を正規店に確認しておくと、後々の維持計画が立てやすくなります。

リセール・資産価値の推移【検証日:2026年7月】

価格・相場情報の取扱について

本記事の価格・相場は執筆時点(2026年7月時点)の参考値です。為替・市況により変動するため、購入・売却の判断は最新情報をご確認のうえ行ってください。
検証日:2026年7月

EMIRI

そんなに値上がりしているんですか?

MOMOMO

数字だけを見るとそう見えますが、出典の性質にも注意が必要です。順を追って整理しましょう。

このモデルの価格推移を時系列で見ると、2023年4月の発売時点での国内価格は764万5千円でした。それが2026年1月時点の調査では、国内定価は1,039万5千円まで上昇しています。これは金相場の高騰やオーデマピゲ全体の恒例的な価格改定が背景にあると見られますが、3年弱で約36%の上昇という数字自体は、単純な値上げの範囲を超えて素材と技術に対する市場評価が高まっていることの表れとも読めます。

一方で、中古買取の実績として1,830万円という数字を掲載する買取店の情報もありますが、これは単一店舗が公表した実績値であり、他の店舗や取引での裏付けが取れていません。定価を大きく上回る数字であるため魅力的に映りますが、この金額を「相場」として一般化するのは早計で、あくまで一例の実績として「要確認」の情報だと理解しておくのが誠実な扱い方です。

資産価値を語る際は、値上がりの事実と、個別の高額実績とを切り分けて見る姿勢が欠かせません。同じように資産価値を時系列で整理した記事として、A.ランゲ&ゾーネの資産価値推移を整理した記事も、定価の推移と買取実績の裏付けをどう切り分けて読むかという視点で参考になります。

Chronos Journey Score 総合評価

Chronos Journey Score:ロイヤルオーク ターコイズ(Ref.15550BA)

機構の魅力★★★★☆自社製キャリバー5900の薄型設計が堅実
デザインの完成度★★★★★ノー・タペストリーの天然石文字盤が唯一無二
日常使い★★★☆☆37mmはユニセックス〜レディース寄りで選ぶ人を選ぶ
維持費の現実性★★★☆☆OH実績データが少なく将来の負担が読みにくい
リセール・資産性★★★☆☆定価は上昇傾向だが買取実績は単一出典で要確認
所有満足度★★★★☆石の一点物性と意匠の希少さに満足度が宿る
総合3.7 / 5.0—

本スコアは実機試着・公式スペック・市場データにもとづく編集部評価です。実機の長期使用にもとづくものではありません(検証日:2026年7月)。

総合スコアは6項目の平均から3.7点(小数1桁で四捨五入)となりました。デザインの完成度が突出して高い一方、日常使いのしやすさと維持費の現実性ではやや慎重な評価にとどまっています。これは天然石文字盤という素材の特性上、避けがたい弱点でもあります。

なお本評価は編集部評価であり、筆者momomoの長期使用にもとづくものではありません。所有4本(ブライトリング ナビタイマー・ブランパン フィフティファゾムス・ティソ ル・ロックル・スウォッチ×ブランパン)とは素材もブランドも重ならないため、実機試着と公式スペック、そして市場データにもとづく編集部としての評価である点をご了承ください。デザインの完成度と所有満足度が高スコアである一方、日常使いと維持費の面で相応の割り切りが必要になるという、このモデルの性格がスコアの分布によく表れています。

後悔ポイント:買う前に確認したい弱点

天然石文字盤の繊細な質感を強調したマクロ写真で取り扱い注意を示唆する構図
個体差のある天然石だからこそ、取り扱いへの配慮が欠かせない
EMIRI

正直、買った後に後悔しそうなポイントってありますか?

MOMOMO

ありますよ。良い面ばかりでなく、先にお伝えしておきます。

まず天然石文字盤であることに起因する取り扱いの注意が挙げられます。金属やラッカーの文字盤と違い、石は衝撃や強い圧力に対して割れや欠けのリスクがゼロではなく、日常使いの中で無頓着に扱うと後悔につながりかねません。

次にサイズ感のミスマッチです。37mmという径は近年人気の40mm前後のスポーツウォッチに慣れた層には小さく感じられ、「思ったより存在感がなかった」という声につながる可能性があります。ユニセックス〜レディース寄りの構成であることを事前に理解せずに購入すると、装着時のイメージとのギャップが生まれやすいでしょう。

さらに、限定本数の明記が確認できない点も見逃せません。多くの石文字盤モデルは「限定〇本」という希少性の裏付けがある場合がありますが、このモデルについては公式情報の中に明確な限定数の記載が確認できず、通常のカタログモデルとして継続販売されていると見られます。希少性を主な購入動機にする場合は、この点を過度に期待しすぎないよう注意が必要です。

オーデマピゲ ロイヤルオーク ターコイズの賢い買い方と購入判断

高級腕時計を扱う正規販売店のショーケースを撮影した落ち着いた店内の様子
購入ルートを検討する前に、まず流通と入手性の実態を押さえる

向く人・向かない人の最終整理

MOMOMO

ここまでの内容を、2つのペルソナに沿ってもう一度整理してみましょう。

記念日ギフトとして特別なロイヤルオークを探している層にとって、このモデルは有力な選択肢になり得ます。定番のステンレスモデルとは一線を画す華やかさがあり、天然石という「本物」の素材を贈るという物語性は、記念日という文脈と相性が良いといえます。

ただし、資産性を主目的にするなら期待値の調整が必要です。一方、資産性・希少性を重視する時計愛好家にとっては、定価の上昇トレンド自体は魅力的な材料ですが、限定本数の裏付けがなく、買取実績も単一出典にとどまる現状では、確実な値上がりを保証するものではないと理解しておく必要があります。

2026年にマラカイト文字盤の新作が登場したことで、ターコイズという色自体の希少性は今後高まっていく可能性がありますが、これも確定した未来ではなく、あくまで市場動向としての見立てです。贈る喜びや所有する満足感を重視できるかどうかが、このモデルを選ぶかどうかの分かれ目になります。

結局のところ、このモデルは「数字で語れる資産」と「数字では語れない所有満足度」という2つの軸が並走する時計であり、どちらの軸を優先するかによって評価が大きく変わってきます。判断軸表と結論BOXで整理した内容をあらためて見比べながら、自分がどちらの読者像に近いかを確認しておくと、後悔の少ない選択につながるはずです。

代替候補:2026年マラカイト新作・他の石文字盤モデルとの比較

ターコイズダイヤルと2026年のマラカイトダイヤル新作を並べた比較写真
ターコイズはマラカイトへの置き換えでさらに希少になっていく

2026年、オーデマピゲは同型のロイヤルオーク セルフワインディングにおいて、ターコイズと入れ替わる形でマラカイト文字盤(37mm・41mm展開、カレンダーなしのシンプル仕様)を発表しています。この動きにより、ターコイズ文字盤自体は現行ラインの中でも過去の色として位置づけられ、今後さらに希少になっていく可能性があります。石文字盤という切り口でロイヤルオークの正規購入ルートを検討している方は、ロイヤルオークを正規店の定価で購入するための立ち回りもあわせて押さえておくと、選択肢の幅が広がります。

なお、他ブランドの青系・天然石系文字盤モデルとして、ロレックス オイスターパーペチュアル Ref.124300のターコイズ/ティファニーダイアルや、ショパール アルパイン イーグルのマリタイム・ブルー、オメガ シーマスター アクアテラのターコイズ文字盤などが引き合いに出されることがあります(要確認)。これらの多くはラッカー塗装による文字盤とされ、天然石を削り出して使う15550BAとは素材面での性質が異なると紹介されることがありますが、型番・価格の詳細は一次ソースでの確認が取れていないため、参考情報にとどめておいてください。

入手性と在庫の実態|正規店・中古市場での流通状況

在庫が限られた高級腕時計の保管棚を撮影したバックヤード風の写真
正規店・中古市場ともに潤沢な在庫とは言えないのが実態

店頭に来ればすぐ買える、というモデルではないですね。入荷は不定期です。

国内では、ヨシダ・TICK・モンテーヌ・couronneといった正規販売店で取り扱いがあるほか、楽天市場のグリントやTen past Tenといった時計商、さらにChrono24でも新品・中古の流通が確認できます。ただし、いずれの販路でも在庫が常に潤沢というわけではなく、タイミングによっては入荷待ちになることも珍しくありません。

限定本数の明記がない通常のカタログモデルではあるものの、天然石という素材の希少性や、ロイヤルオークというブランド自体の人気の高さから、実質的な入手のしやすさは決して高くない、というのが実態に近い評価です。同じオーデマピゲの中でも、Code 11.59のように以前は普通に店頭で見かけられたモデルが徐々に入手困難化していった例もあり、Code 11.59が入手困難になっていった市場の動きを知っておくと、ロイヤルオーク全体の入手性の傾向をつかむ参考になります。中古市場での流通は比較的安定しているため、正規店での購入にこだわらないのであれば、中古・並行輸入も現実的な選択肢として検討する価値があります。

買い方の選択肢:正規・中古・並行

EMIRI

結局、どこで買うのが一番安心なんでしょうか?

MOMOMO

選択肢ごとに一長一短があるので、整理してみましょう。

買い方要点
正規店定価購入だが在庫は不定期で予約が必要な場合が多い
中古流通は比較的安定・個体差のある文字盤を実物確認できる利点あり
並行輸入為替や海外価格差により国内定価より有利な場合があるが保証条件を要確認
レンタル取扱自体が限定的で選択肢としての優先度は低い
買取(売却)定価上昇局面だが実績値の裏付けは店舗ごとに差がある

正規店での購入は保証面での安心感が最も高い一方、在庫状況次第では予約から受け取りまで時間を要することがあります。中古市場は流通量が比較的安定しており、天然石という個体差のある素材だからこそ、実物を確認したうえで気に入った表情の1本を選べるという利点があります。

並行輸入は為替や仕入れ経路によって国内定価より有利な価格になる場合がありますが、保証内容や販売店の信頼性は個別に確認が必要です。レンタルという選択肢も一応存在しますが、このモデルにおいては取扱自体が限定的で、優先度の高い選択肢とはいえません。中古での購入を具体的に検討する段階になったら、専門店の在庫状況をあわせてチェックしておくとスムーズです。

Q. ロイヤルオーク ターコイズはレディースですか

ケース径37mmという構成上、ユニセックス〜レディース寄りのモデルとして位置づけられることが多いです。ただし公式にレディース専用として販売されているわけではなく、手首の細い男性が着用するケースも見られます。

Q. ロイヤルオーク ターコイズはいくらで買えますか

2026年1月時点の調査では、国内定価は1,039万5千円とされています(piazo.jp調査記事より)。発売時の2023年4月は764万5千円でした。価格は市況により変動するため、購入時は正規店での最新価格をご確認ください。

Q. ロイヤルオーク ターコイズの中古相場はどのくらいですか

中古相場は店舗・個体差によって幅があり、統一的な数値は確認できていません。買取実績として1,830万円という数字を公表する店舗もありますが、単一店舗の実績値であり一般的な相場として断定はできません。

Q. 天然ターコイズダイヤルと通常ダイヤルの違いは何ですか

通常のロイヤルオークはタペストリー柄の金属文字盤が主流ですが、本モデルは天然のターコイズ鉱石を薄くカットして使う一次加工品で、柄も無地です。石ごとに模様や色味が異なり、同じ表情の個体は存在しません。

Q. 15710STのターコイズブルーとは何が違いますか

15710STはステンレス製のロイヤルオーク オフショア ダイバーで、2018年にブティック限定で展開されたカラー文字盤モデルです。天然石を使う15550BAとは素材もラインも別物で、混同しないよう注意してください。

まとめ:ロイヤルオーク ターコイズは「生涯の伴侶」になり得るか

ここまで、機構の解体・匠の美学・メゾンの遺産・生涯の伴侶という4つの柱に沿って、Ref.15550BAというモデルの実像を見てきました。天然石という一点物の素材を、ロイヤルオークという看板の上で表現するという意匠選択は、資産性という数字だけでは測れない価値をこの時計に与えています。

MOMOMO

数字の上での資産価値には慎重な見方が必要ですが、石の表情そのものに宿る所有する喜びは、確かにこのモデルならではのものです。

  • 対象はRef15550BA.OO.1356BA.01のみで34mmは実在しない
  • オフショア ダイバー15710STとは別モデルなので混同注意
  • 文字盤は天然ターコイズを研磨した一次加工品で個体差あり
  • タペストリー柄を採用しないロイヤルオークとしては異例の意匠
  • ムーブメントは自社製キャリバー5900で厚さ8.9mmの薄型設計
  • パワーリザーブは約60時間で防水性は50m
  • 2023年4月発売時の国内定価は764万5千円
  • 2026年1月時点の国内定価は1039万5千円まで上昇
  • 買取実績1830万円は単一出典のため参考程度に留めるべき
  • 限定本数の明記は確認できずカタログモデルとして継続販売中
  • 2026年新作はマラカイト文字盤に置き換わりターコイズは希少化
  • 37mmという径感はユニセックスからレディース寄りの構成
  • 発売から日が浅くオーバーホール実績データはまだ少ない
  • 正規店では在庫が潤沢でなく中古市場での流通が現実的
  • 資産性より所有する喜びを軸に選ぶのがこのモデルらしい判断

数字だけを追えば「値上がりしている時計」という切り取り方もできますが、限定本数も買取相場の裏付けも確たるものがない以上、このモデルを選ぶ理由の軸足は資産性よりも所有する喜びに置くのが誠実な結論です。石の表情という一点物の魅力に納得できるなら、価格の変動に一喜一憂せず長く付き合える1本になるはずです。

モデル選びに迷ったら、まず診断で候補を絞るのが近道です。

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このモデルとあわせて、ロイヤルオークの入手性やライバルブランドの資産価値の考え方も押さえておくと、購入判断の解像度がさらに上がります。以下の関連記事もご参照ください。

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この記事を書いた人

時を旅するツールとして、機械式腕時計を中心とした高級ウォッチのめくるめく世界を、マニアックに情熱的に旅していきたいと思います。
ブライトリングのナビタイマー B01クロノグラフ41を所有。欲しい腕時計は、ポラリス・デイトなど。
ぜひ、「クロノジャーニー」で、一緒に高級腕時計の世界を楽しみましょう!

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