ウブロの時計を調べていると、「ピンクゴールド」ではなく「キングゴールド」という言葉を目にすることがあります。同じ色に見えるのに、なぜ呼び方が違うのか。
中身まで違うのではないか。そう感じて検索した方も多いはずです。
結論から言うと、ウブロが使うピンクゴールドの多くは「キングゴールド」というブランド独自の合金で、一般的な18Kピンクゴールドとは配合が異なります。プラチナを添加した独自の配合により、経年での変色に強いとされている点が最大の特徴です。
この違いを知らずにモデルを選ぶと、変色のしにくさや資産性の評価を見誤ることがあります。本記事では、キングゴールドの正体からマジックゴールドとの違い、代表モデルの選び方、新品定価と中古相場の目安、正規・並行・中古の使い分けまでを整理しました。
- ウブロ独自の合金「キングゴールド」が一般的なピンクゴールドと何が違うのか
- 混同されやすい「マジックゴールド」との違いと、それぞれの本当の特徴
- ビッグ・バンやクラシック・フュージョンなど代表モデルの型番・搭載キャリバー・価格帯
- 新品定価と中古相場の目安、正規・並行・中古の使い分け方
ウブロのピンクゴールド「キングゴールド」の全貌

ウブロのピンクゴールドは独自合金「キングゴールド」

ウブロ(HUBLOT)が展開するピンクゴールド系のケースの多くは、実は一般名称の「ピンクゴールド」ではなく、キングゴールド(King Gold)というブランド独自の合金です。ビッグ・バン、スピリット オブ ビッグ・バン、クラシック・フュージョン、キング パワーといった複数のコレクションに横断的に使われている、いわば素材ブランドのような位置づけです。
MOMOMO「ピンクゴールド」は色調を指す一般名称で、「キングゴールド」はウブロが独自に開発した合金の固有名です。同じ赤みを帯びた金色でも、この2つはそもそもレイヤーの違う言葉だと理解しておくと、以降の話が整理しやすくなります。
ウブロ公式サイトの解説によれば、キングゴールドは標準的な18K5N(一般的なピンクゴールド)より温かみのある色調を目指して開発された合金で、主にプラチナを配合しているとされています。具体的な配合比率は情報源によって数値が異なり公式の一次資料でも詳細な数値までは確認できなかったため、本記事では「プラチナを添加した独自配合」という表現にとどめます。数字よりも、プラチナという貴金属を加えることで何が変わるのかという設計思想のほうが、読者にとって実用的な情報になるはずです。
導入時期については、専門メディアのwebChronosの解説記事が「2010年に導入されたウブロ独自素材」と紹介しています。ウブロ自社の金属加工部門で開発されたとされていますが、この年代は同記事以外での一次資料の裏取りができていないため、「2010年に導入されたとされる」という表現で留めておきます。より詳しい素材そのものの紹介はウブロ公式のKing Goldページでも確認できます。
一般的なピンクゴールド・レッドゴールドとの違い
キングゴールドと一般的なピンクゴールドの違いを整理すると、鍵になるのは「銅の比率」と「プラチナの有無」です。標準的な18Kピンクゴールド(5N)は、金・銀・銅の合金で銅の比率がおよそ20.5%とされています。この銅の比率が色の赤みを決めており、比率が高いほど赤みが強くなります。
キングゴールドはこの標準的な配合よりも銅の比率を高め、さらにプラチナを添加した独自の配合です。プラチナという第三の金属を加えることで、色味だけでなく後述する変色のしにくさという性質も同時に持たせている点が、単純な「銅の比率調整」との大きな違いになります。
「レッドゴールド」という呼び方も混同されがちですが、こちらは一般に銅の比率をさらに高めて赤みを強めた配合を指す呼称で、ブランドによって定義や配合が異なります。ウブロのキングゴールドは、色の濃さだけを追いかけたレッドゴールドとは設計思想が異なり、変色対策までを含めた独自開発品という点を押さえておくと、モデル選びの軸がぶれません。
| 項目 | キングゴールド(ウブロ独自) | 標準的な18Kピンクゴールド(5N) | 一般的なレッドゴールド |
|---|---|---|---|
| 配合の特徴 | 銅の比率を高めプラチナを添加した独自配合 | 金・銀・銅(銅比率約20.5%) | 銅の比率をさらに高めた配合が一般的 |
| 色調の傾向 | 温かみのある強めの赤系 | 落ち着いたピンク系 | 濃い赤みを帯びた色調 |
| 変色のしにくさ | プラチナが酸化・硫化を抑える設計 | 経年で色味が変化しやすいとされる | ブランドにより差が大きい |
| 主な採用例 | ウブロの各コレクション | 業界で広く使われる標準的な配合 | ブランド独自の呼称として使われる例あり |
変色しにくいと言われる理由



ピンクゴールドの時計って、しばらく着けていると色が黄色っぽく褪せてくるという話を聞いたことがあります。ウブロのキングゴールドも同じなんでしょうか。



一般的な18Kピンクゴールドで語られる変色の悩みは、実はキングゴールドとは別の話です。この2つを混同しないことが、不安を解消する第一歩になります。
一般的な18Kピンクゴールドが経年で色味を変えるのは、合金に含まれる銅が空気中の酸素や皮膚の汗と反応し、酸化・硫化することが原因とされています。表面の銅が変質すると赤みが薄れ、黄色みの強い色に近づいていく、というのがよくある変色のメカニズムです。実際、知恵袋にもこうした一般的なピンクゴールドの変色相談が複数寄せられています。
これに対してキングゴールドは、添加したプラチナが銅の酸化・硫化を抑える結合剤のような役割を果たすことで、長期間にわたって色褪せを防ぐ設計になっているとされています。同じ発想の素材はウブロだけのものではなく、ロレックスの「エバーローズ(Everose)」やオメガの「セドナ(Sedna)」も、金・銅にプラチナやパラジウムといった第三の金属を加えて変色を抑える、同系統の独自ローズゴールドです。キングゴールドは、この「変色対策済みローズゴールド」というジャンルにおけるウブロ版の答えだと捉えると分かりやすいでしょう。
なお、知恵袋で見られる「ピンクゴールドは変色する、軽い研磨で戻る」という回答は、あくまで一般的な18Kピンクゴールドについてのものであり、ウブロのキングゴールド固有の話ではありません。この違いを取り違えないよう、購入前に確認しておくと安心です。
マジックゴールドとの混同に注意


キングゴールドとよく混同される素材に「マジックゴールド(Magic Gold)」があります。名前の響きが似ているうえ、どちらもウブロ独自のゴールド系素材のため、ネット上の情報でも両者が入り混じって紹介されることが少なくありません。
キングゴールドは、これまで説明してきた通り「金・銅にプラチナを加えた金属合金」です。特徴は経年での変色のしにくさであり、傷への強さを謳った素材ではありません。一方のマジックゴールドは、純金75%に硬度の高いセラミック(炭化ホウ素)25%を金属に浸透させた複合素材で、硬度は標準的な18Kゴールド(約400ビッカース)の2倍以上にあたる約1,000ビッカースとされています。



一部のメディアでは「キングゴールド=世界初の傷がつかない18Kゴールド」という紹介がされていますが、これは技術的にはマジックゴールドの特徴です。キングゴールドの本領は傷への強さではなく、色褪せへの強さにあります。この2つを取り違えると、購入後に期待していた性能と実際の特性がずれてしまうので注意してください。
つまり「傷に強い金属を探しているならマジックゴールド」「変色しにくい定番の赤系ゴールドを探しているならキングゴールド」という住み分けです。名前が似ているだけの別技術・別素材だと理解しておけば、店頭で説明を受けるときの混乱も避けられます。
| 項目 | キングゴールド | マジックゴールド |
|---|---|---|
| 素材の分類 | 金属合金(金・銅・プラチナ) | 複合素材(純金75%+セラミック25%) |
| 特徴 | 経年での変色に強い | 硬度が高く傷がつきにくい(約1,000ビッカース) |
| 見た目 | 温かみのある赤系ゴールド | ゴールド調の外観を保つ |
| 混同しやすい誤解 | 「傷に強い」と紹介されることがある | キングゴールドと同一視されることがある |
4つの柱で読み解くキングゴールドの魅力
当サイトでは、高級時計を「機構の解体」「匠の美学」「メゾンの遺産」「生涯の伴侶」という4つの柱で読み解いています。キングゴールドはこの4つのどの視点からも語れる、珍しい切り口を持つ素材です。
機構の解体の視点では、キングゴールドを採用するビッグ・バン ウニコ系のモデルが、自社一貫製造の「ウニコ」クロノグラフムーブメントを搭載している点が挙げられます。素材の議論にとどまらず、内部機構まで含めて語れるのがキングゴールド系モデルの強みです。
匠の美学の視点では、色そのものが技術の結晶だという点が独自です。銅の配合比率を上げて発色を強めながら、プラチナで酸化・硫化を抑える。この合金設計自体が、ウブロの素材工学における匠の仕事だと言えます。
メゾンの遺産の視点で見ると、1980年の創業以来、ウブロはゴールドとラバーという異素材の組み合わせを商品化するなど、異素材融合(アート・オブ・フュージョン)を一貫したブランドの物語にしてきました。キングゴールドは、この創業以来のDNAが金属加工の領域にまで及んだ独自技術として位置づけられます。
生涯の伴侶の視点では、経年で色褪せない特性が「資産として長く付き合える」という所有体験に直結します。ただし価格や資産性の話は市況によって変動するため、この記事では断定的な訴求を避け、参考値として扱います。



素材の名前を覚えるだけでなく、なぜその名前が付いているのかという背景まで理解すると、時計選びの解像度が一段上がります。キングゴールドは、その好例だと思います。
代表モデル①:ビッグバン ウニコ キングゴールド セラミック


ビッグ・バンのキングゴールド ラインでまず押さえておきたいのが、自社製クロノグラフムーブメント「ウニコ」を積むモデル群です。代表的な一本が44mmケースのビッグ・バン ウニコ キングゴールド セラミック(型番441.OM.1181.RX)で、キングゴールドのケースにブラックセラミックベゼルを組み合わせています。搭載するHUB1280は自動巻きのフライバッククロノグラフで、コラムホイール、72時間のパワーリザーブ、354点の部品からなる、いわゆる「ウニコ2」と呼ばれる薄型世代のキャリバーです。
同じキングゴールド×ブラックセラミックの組み合わせでも、45mmケースのビッグ・バン ウニコ キングゴールド セラミック(型番411.OM.1180.RX)は搭載キャリバーが異なります。こちらは初代ウニコにあたるHUB1242で、シリコン製の脱進機を備えたコラムホイール式のフライバッククロノグラフです。パワーリザーブは同じ72時間ですが、部品点数は330点・石数38石と、後発のHUB1280より一世代前の厚みのある設計になっています。
型番の末尾が似ているため、この2つを同じ世代のキャリバーだと思い込みやすい点には注意してください。
いずれもウニコの名の通り自社一貫製造のクロノグラフムーブメントであり、外部ベースの機構ではありません。ケースの厚みや仕上げの違いは優劣というより、開発時期の異なる2世代の個性として捉えるとよいでしょう。セラミックベゼルそのものの強度や割れやすさについては、セラミック製時計の割れやすさと修理代の実情で詳しく扱っているので、あわせて確認してみてください。
代表モデル②:クラシック・フュージョン キングゴールド


ビッグ・バンよりも薄型でシンプルな外観を持つクラシック・フュージョンにも、キングゴールドのラインがあります。時分表示のみのクラシック・フュージョン キングゴールドは38mm・42mm・45mmの3サイズ展開で、ケース全体をキングゴールドで仕上げたモデルです。ビッグ・バンのような多層構造ではなく、面の取り方とベゼルのHネジだけで魅せる、ウブロのもう一つの顔と言えます。
ここで正直に書いておきたいのが搭載ムーブメントです。専門メディアの解説によれば、45mmケースに積まれるHUB1112はセリタ(Sellita)のSW300-1をベースにしたキャリバーで、25石・63部品・毎時28,800振動(4Hz)、パワーリザーブは約42時間となっています。ウブロが独自にローターや仕上げ、カレンダーモジュールをカスタムしているとはいえ、ムーブメントの土台は外部調達であり、ビッグ・バン ウニコのように「自社製」と呼ぶのは正確ではありません。



これは欠点として隠す話ではなく、正直に開示すべき事実です。価格帯を抑えながらキングゴールドの魅力を届けるための現実的な選択であり、ビッグ・バン ウニコ系が数百万円台のクロノグラフであるのに対し、クラシック・フュージョンのシンプルな時分表示モデルはより手に取りやすい価格帯に収まりやすいという利点にもつながっています。
搭載キャリバーの詳細はCaliber CornerのHUB1112解説でも確認できます。初めてキングゴールドの時計を検討する人にとって、クラシック・フュージョンは現実的な入り口のひとつになるはずです。
代表モデル③:スピリット オブ ビッグバン キングゴールド


3つ目の代表格が、樽(トノー)型ケースが特徴的なスピリット オブ ビッグ・バン キングゴールドです。601.OXから始まる型番で複数のバリエーションが展開されており、ケースサイズは約45×51mmのトノー型、サテン仕上げとポリッシュ仕上げを組み合わせた複合仕上げが施されています。丸型が主流の時計市場において、あえて存在感のある樽型を選ぶ時点で、他の2モデルとは異なる個性を求める人向けの一本だと言えます。
搭載するHUB4700は自動巻きのクロノグラフムーブメントで、コラムホイール式の機構を備え、振動数は毎時36,000振動(5Hz)と高めに設定されています。この高振動により1/10秒単位での計測が可能で、パワーリザーブは50時間です。ビッグ・バン ウニコ系のHUB1280・HUB1242とは異なる設計思想のキャリバーで、より高精度な計時性能を狙った作りになっています。



トノー型のケースは、丸型に比べて手首への収まり方が独特です。存在感を求める人には強い武器になりますが、初めての1本としてはやや個性が強いという印象も持っています。
なお、手巻きで10日間のパワーリザーブを持つ「Meca-10」のキングゴールドバリエーションも存在します。同じキングゴールドでも、自動巻きの計時性能を取るか、手巻きの長期パワーリザーブを取るかで選択肢が分かれる点も、スピリット オブ ビッグ・バンならではの面白さです。
ウブロのピンクゴールドを購入し所有するということ


新品定価と中古相場の目安
キングゴールドを使ったモデルの新品定価は、コレクションやサイズによって幅があります。正規販売店の掲載情報を執筆時点で確認したところ、44mmのビッグ・バン ウニコ キングゴールド セラミック(441.OM.1181.RX)はメーカー希望小売価格526万9,000円、45mmの同モデル(411.OM.1180.RX)は正規販売店の参考価格427万9,000円でした。クラシック・フュージョン系では、ブルー文字盤の42mmクラシック・フュージョン キングゴールド ブルー(542.OX.7180.LR)が221万4,000円という価格帯で、モデルにより200万円台から500万円台以上まで幅があることが分かります。
中古・買取相場については、一律の数字で語るのが難しい領域です。買取業者のコラムでは業界平均として定価の60〜70%程度という水準が示されている一方、実際の取引例では新品時の価格に対して47〜54%程度にとどまるケースも報告されています。同じブランド・同じコレクションでも、型番や状態、市場のタイミングによって開きが出るため、参考値として捉え、複数店舗での査定比較を前提に判断するのが安全です。



生涯の伴侶という観点で言えば、キングゴールドは「経年で色褪せない」という特性上、長く付き合いながら資産価値も保ちやすいという期待を持たれやすい素材です。ただし相場は為替や市況の影響を強く受けるため、購入判断は最新情報の確認とセットで行ってください。手放す際の相場や資産価値の考え方は、金無垢時計の資産価値と地金価値の計算方法でも詳しく整理しています。
検証日:2026年09月
本記事の価格・相場は執筆時点(2026年09月時点)の参考値です。為替・市況により変動するため、購入・売却の判断は最新情報をご確認のうえ行ってください。
「成金っぽい」印象は本当か



ウブロって、正直なところ「成金っぽい」「派手すぎる」というイメージを持たれることがあると聞きます。ピンクゴールドを選んだら、その印象がさらに強まってしまわないか心配です。



結論から言うと、その不安のほとんどはウブロというブランド全体に向けられたイメージであり、ピンクゴールド(キングゴールド)という色そのものが原因ではありません。この2つを切り分けて考えると、不安の正体が見えてきます。
知恵袋などの実際の相談を見ると、「野球選手やホスト、芸能人が着けているイメージから、成功をアピールする目立ちたがりという印象を持たれる」「偽物の流通が多く、それを身につけている人のイメージが悪化に拍車をかけている」といった声が見られます。これらはいずれも、ケースの大きさやデザインの主張の強さ、ブランドの露出の仕方に対する評価であり、キングゴールドという素材固有の話ではありません。
一方で、ピンクゴールドという色そのものについては「派手だなと感じないなら、ありなのでは」「柔らかい印象になるのは間違いないが、おかしいとは思わない」という比較的好意的な声も見られます。むしろピンクゴールドは、ステンレスやイエローゴールドに比べて主張が控えめで、着る人や周囲の雰囲気によって印象が変わりやすい色だとも言えます。
つまり、キングゴールドを選ぶこと自体が「成金っぽさ」を強めるわけではなく、むしろケースの大きさやベゼルの主張を控えめなデザインでまとめれば、色の印象を和らげる方向にも使える、という見方もできます。イメージを気にするなら、色よりもまずケースサイズやベゼルのデザインを基準に選ぶほうが実践的です。
ウブロ全般のイメージについては、ウブロのイメージが悪いと言われる理由の検証記事で背景を詳しく整理しているので、気になる方はあわせてご覧ください。職場でピンクゴールドの時計を着けても浮かないかという不安については、仕事でピンクゴールド時計はアリかを検証した記事で業界・社風別に整理しています。
正規・並行・中古の使い分け


新品定価が300万円を超えるモデルが中心のため、購入ルートの選び方が予算に直結します。正規店・並行輸入・中古という3つの選択肢には、それぞれ向き不向きがあります。
正規店での購入は、国際保証とアフターサービスが確実に付いてくる点が最大の利点です。初めてのウブロで、長く同じ店舗に相談しながら付き合っていきたい人には最も安心なルートになります。並行輸入は、海外の販売価格差を利用して国内正規店より抑えた価格で新品を入手できる可能性がある一方、保証の扱いが販売店ごとに異なるため、購入前にどこで修理・OHを受けられるのかを必ず確認する必要があります。
中古は、価格の妥当性という点で選択肢が広がるルートです。キングゴールドのモデルは新品と中古の価格差が大きく開きやすいため、数年落ちの個体を選ぶことで、同じ予算でワンサイズ上のモデルに手が届く場合もあります。Chrono24や国内の中古専門店では、キングゴールドを使った複数のモデルが実際に流通しており、選択肢自体は豊富にあります。
どのルートを選ぶにしても、確認すべき項目は共通しています。保証書・ギャランティカードの有無、購入店舗の所在地と実店舗の有無、そしてオーバーホールの履歴です。特に並行輸入や個人売買に近い中古ルートでは、購入後のアフターサービスをどこが担うのかがあいまいになりがちなので、契約前に書面で確認しておくと安心です。
中古を検討されるなら、まずは保証書と付属品の有無、そしてケース側面の小傷を光にかざして確認することをおすすめします。キングゴールドは変色こそしにくいとされていますが、金属である以上、打痕や擦り傷は他の素材と同様につきますので、そこは過信せず実物で確認してください。
日常のお手入れと変色時の対処


キングゴールドはプラチナ添加によって変色しにくいとされていますが、日常のお手入れが不要というわけではありません。汗や皮脂、化粧品の成分が長時間ケース表面に付着したままだと、素材の種類を問わず汚れや曇りの原因になります。着用後は柔らかい布で軽く拭き取る習慣をつけるだけでも、見た目の艶を保ちやすくなります。
金無垢の時計を普段使いする際の傷やお手入れの考え方全般については、金無垢時計を普段使いで輝かせる3つの技でも詳しく扱っているので、あわせて参考にしてください。
万が一、色味の変化や表面のくすみが気になり始めた場合は、自己判断で研磨などを行わず、まずは正規店や専門の修理業者に相談するのが安全です。知恵袋には、一般的な18Kピンクゴールドについて「軽く研磨すれば元の色味に戻る」という回答も見られますが、これはウブロのキングゴールド固有の話ではなく、素材や状態によって適切な対処法は異なります。素人判断でケースを磨いてしまうと、意図しない傷や厚みの変化につながる可能性もあるため注意してください。
日常のお手入れとしては、着用後の乾拭きに加えて、ラバーストラップやブレスレットの接合部にたまった汚れを定期的に確認することも大切です。プールや海水浴、サウナなど、汗や塩分・薬品成分にさらされる場面のあとは、通常の着用時よりも早めに拭き取ることで、ケース表面のコンディションを保ちやすくなります。
キングゴールドは変色しにくい設計とはいえ、長年の使用でブレスレットの伸びやクラスプの緩みが出てくることはあります。オーバーホールのタイミングで一緒に点検してもらうと、変色の心配だけでなく機構面の不安も同時に解消できますよ。
買う前に知りたい弱点と後悔しやすいポイント
キングゴールドのモデルを検討する際、購入後に「知らなかった」と後悔しやすいポイントを整理しておきます。
1つ目は型番の混同です。44mmのビッグバン ウニコ キングゴールド セラミック(441.OM.1181.RX)と、45mmの同モデル(411.OM.1180.RX)は、名称が似ていても搭載キャリバーの世代が異なります。前者は薄型化された後発のHUB1280、後者は初代ウニコにあたるHUB1242を積んでおり、見た目やスペックの細部が違います。
購入前に型番とムーブメントの組み合わせを必ず確認してください。
2つ目はムーブメントの前提です。クラシック・フュージョン キングゴールドのHUB1112はセリタSW300-1をベースにしたキャリバーで、自社製ではありません。「ウブロは全モデル自社製」という思い込みで選ぶと、期待とのズレが生じます。
逆に言えば、この前提を理解したうえで価格の手頃さを評価するなら、十分に納得できる選択肢になります。
3つ目は配合比率が非公開に近い点です。プラチナの配合比率は情報源によって数値が異なり、一次資料での断定ができません。「◯%配合だから絶対に変色しない」という具体的な数値を根拠に判断するのは避け、あくまで傾向として捉えるのが安全です。
4つ目はイメージへの懸念です。成金・下品といった評価が気になる場合は、色そのものよりブランド全体への印象論であることを前の章で確認しておくと、購入後の後悔を減らせます。
5つ目は価格改定や現行状況の確認です。生産終了や仕様変更が発生することがあるため、最終的な購入判断の前に公式サイトまたは正規販売店で現行モデルかどうかを確認してください。



後悔の多くは、「知らなかった」ことが原因で起こります。ここに挙げた5点は、いずれも購入前に数分の確認で防げることばかりです。型番とキャリバーの組み合わせだけは、必ず販売店の担当者と一緒に確認することをおすすめします。
ウブロのピンクゴールドに関するよくある質問
Q. ウブロのピンクゴールドは変色しますか?
ウブロが使うキングゴールドは、プラチナを添加した独自配合により、標準的な18Kピンクゴールドより変色しにくいとされています。ただし日常の汗や皮脂の影響がゼロというわけではないため、定期的な拭き取りなど基本的なお手入れは必要です。
Q. キングゴールドとレッドゴールドの違いは?
キングゴールドはウブロ独自の呼称で、金にプラチナを加えて変色のしにくさを高めた配合です。レッドゴールドは銅の比率を高めて赤みを強めた呼び方で、ブランドによって配合や定義が異なる点に注意してください。
Q. ウブロのピンクゴールドモデルの中古相場はどのくらいですか?
モデルや状態によって差が大きく、一律には言えません。買取相場は定価の60〜70%程度とされる一方、実例では定価の半分前後にとどまるケースもあり、複数店舗での査定比較をおすすめします(2026年09月時点の参考値)。
Q. メンズにおすすめのピンクゴールドモデルは?
自社製ムーブメントの存在感を重視するならビッグ・バン ウニコ キングゴールド セラミック、価格を抑えたシンプルな一本を求めるならクラシック・フュージョン キングゴールドが候補になります。詳細は本記事の代表モデル紹介をご覧ください。
まとめ:ウブロのピンクゴールドは色で選ぶ時計
ウブロのピンクゴールドは、一般名称ではなく「キングゴールド」というブランド独自の合金でした。プラチナを添加した配合による変色のしにくさ、マジックゴールドとの違い、そして自社製ウニコを積むモデルとセリタベースのモデルが同じキングゴールドの中に併存している現実まで、ここまで一気通貫で整理してきました。
色の好みだけで選ぶと、型番の混同やムーブメントの前提のズレといった後悔につながりやすいのがこの素材の特徴です。逆に言えば、合金の設計思想と代表モデルごとの違いさえ押さえておけば、成金っぽさへの不安や資産性への漠然とした期待に振り回されず、自分の予算とサイズ感に合った一本を冷静に選べます。新品定価・中古相場・購入ルートのいずれも市況で変動するため、最終判断の前には必ず最新情報を確認する習慣をつけてください。



キングゴールドは、単なる色の名前ではなく、ウブロの素材開発の思想そのものです。型番とキャリバーの組み合わせ、そして自分がどの価格帯・どのサイズを求めているのかを整理すれば、後悔のない一本にたどり着けるはずです。
購入前チェックリスト
- キングゴールドはウブロ独自の18K赤系合金でプラチナを添加した配合
- 標準的な18Kピンクゴールドより変色しにくいとされる特性を持つ
- プラチナが銅の酸化・硫化を抑え経年での色褪せを防ぐ仕組み
- 導入年は2010年とされるが一次資料での断定はできない
- マジックゴールドとは別素材で特徴は耐傷性ではなく耐変色性
- ビッグ・バン ウニコ キングゴールドは自社製ウニコキャリバー搭載
- 44mmと45mmでは搭載するウニコキャリバーの世代が異なる
- クラシック・フュージョンのHUB1112はセリタベースで自社製ではない
- スピリット オブ ビッグ・バンはHUB4700搭載のトノー型ケース
- 新品定価はモデルにより200万円台から500万円台以上まで幅がある
- 買取・中古相場は個体差が大きく参考値として捉えるのが安全
- 成金・下品といったイメージは色自体よりブランド全体への評価
- 正規・並行輸入・中古は保証と価格のバランスで使い分ける
- 変色の兆候が出たら自己判断せず専門店に相談するのが安心
- 型番の混同を避け購入前に公式・正規店で最終確認をする
キングゴールドは、色の好みだけで選ぶと後悔しやすく、配合の設計思想と型番・キャリバーの組み合わせまで理解して初めて、自分に合う一本が見えてくる素材です(2026年09月時点の参考情報)。
ウブロ全般のイメージや、ピンクゴールド系時計の活用・資産価値についてさらに深く知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。



